院長ブログ blog

自己免疫性胃炎診療の手引きが本日発売となりました。

2025.10.24

 昨年のJDDW(消化器関連学会週間)2024の時に作成の打ち合わせをした(院長ブログ 2024年11月参照)「自己免疫性胃炎診療の手引き」が本日発刊となりました。編集のコアメンバーとして本書の立案から関わってきましたが、本日発刊となって一息といった感じです。この中で、「貧血」や「泥沼除菌」、「亜鉛製剤による粘膜傷害」、「内視鏡診断時の送気量」に関する項を担当しました。

 発刊に当たっては、編集メンバーとして、自分の担当以外にも各執筆者の原稿も含めて全体の推敲をしたり、気になる表現があった場合には、執筆者に修正を依頼したりといろいろな作業がありましたが、刊行にまで漕ぎ着けることができて本当に肩の荷がおりたところです。

 自己免疫性胃炎はピロリ菌胃炎が減少する中で発見が増えてきております。進行すると、ビタミンB12不足による神経疾患、悪性貧血、高ガストリン血症による胃カルチノイドや胃がんリスク、無酸によるミネラル不足等による障害が発生します。また、半数近くで自己免疫性の甲状腺疾患を合併します。ですので、キチンと診断して対応することが大事です。本書が、多くの消化器内科医の自己免疫性胃炎の診療の役立つことを祈念する次第です。