超音波診断装置(エコー検査機器)を更新しました。
2025.03.27
当院では腹部の検査に超音波による検査も行っております。その超音波診断装置を富士フィルムメディカル社製のARIETTA S750 DeepInsight SEに更新しました。これは同社の数ある超音波診断装置の中でも上位の機種であり、肝臓の脂肪量を評価するための情報を提供する「ATT(iATT)」を標準搭載した機器の中では最上位の機種です。これまでは富士フィルム社製のARIETTA 50 という機種でしたが、最近の超音波検査の需要の増加と、より精密な診断を行いたいと考え、開院後2年半しか使用しておりませんが、高次機能病院で使用されるような高性能の機種に更新することとしました。なんと、本機の静岡県での導入第1号は当院とのことです!ですので今のところ静岡県下唯一の機器となります。
画質の大幅な向上:超音波診断での画質は腸管のガス等の種々の条件の影響を受けますが、機械本体の性能にも大きく依存します。新しい機器では、AIを活用したノイズ除去技術であるDeepInsight技術、eFocusing PLUSそして、Carving Imagingの3つの高画質技術の組み合わせで組織からの信号を余すことなく表現し、より依存性の少ない高画質を実現するため、より鮮明な画像で検査ができるため、微細な病変に対する診断能が高まります。
脂肪肝の程度が数値化!:これまで脂肪肝の超音波診断は、肝臓のエコー輝度や深部での減衰、腎臓や脾臓とのエコー輝度の比較(肝腎コントラスト、肝脾コントラスト)や肝臓内部の脈管の不明瞭化といった所見で診断してきましたが、肝腎コントラストがあっても脈管がはっきり見えたりなど脂肪肝の程度も様々です。新しい診断機器では減衰法という方法で肝臓の脂肪化を定量的に評価します。つまり、脂肪肝の程度を数値で示すことができます。そのため、ダイエット等で脂肪肝をよくしようと頑張っていただきました場合の評価を数値の変化で表現できますので、より治療効果が客観的に評価できるようになります。画像所見での評価では軽度の改善ではわかりにくいため、よりきめ細かい診療ができるとこととなります。
肝臓の線維化も数値で評価可能:脂肪肝においても潜在する肝臓の繊維化の有無・程度が予後に大きく関わります。肝の繊維化は血液検査(GOT, GPT,血小板)で線維化を推する方法もありますが、年齢を加味した評価が必要でした。新しい超音波診断機器では肝臓の硬さを超音波で直接測定するため、年齢等の考慮は必要なく直接的に肝臓の繊維化も評価可能となります。
現在、なかなか時間がとれないのですが、生活習慣病で通院されている方も多いため、頚動脈のエコー検査も行っていきたいと考えております。
