日本消化器がん検診学会雑誌に自己免疫性胃炎に関する論文が掲載されました。
2026.01.29
このたび、自己免疫性胃炎の診断をテーマとした論文が、『日本消化器がん検診学会雑誌』最新号に掲載されました。
本論文は、日本消化器がん検診学会からのご依頼を受けて執筆したものですが、自己免疫性胃炎は、ピロリ菌感染胃炎とともに、浜松医大在籍時から研究してきた胃炎であり、最近、日本で初めて診療の手引きが出たばかりで近年注目されております。この自己免疫性胃炎について、臨床現場で実践的に役立つ診断のポイントを整理・解説しています。
自己免疫性胃炎は、
・無症状のまま進行する。
・貧血(特に鉄欠乏性貧血や悪性貧血)や胃がん・神経内分泌腫瘍、神経疾患の原因となる。
・ピロリ菌感染胃炎との鑑別がしばしば困難
など、早期診断と正確な評価が極めて重要な疾患です。
本稿では、
- 内視鏡所見の特徴
- 血液検査(自己抗胃抗体、ガストリンなど)の位置づけ
- 組織学的診断の考え方
- がん検診・フォローアップにおける注意点
- 甲状腺疾患との関連
について、検診・日常診療の視点から体系的にまとめました。
当院では、胃がん予防・ピロリ菌診療・内視鏡による早期発見に力を入れてきましたが、その中で、これまでも自己免疫性胃炎を数多く診断してきましたが、今回の論文掲載を励みに、今後も最新の医学的知見に基づいた診療を提供してまいります。
胃の慢性的な不調、原因不明の貧血、健診での異常を指摘された方など、気になる症状がございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
