当院の内視鏡検査について
ふるた内科クリニックでは、上部消化管内視鏡検査(胃内視鏡検査)と下部消化管内視鏡検査(大腸内視鏡検査)が施行可能です。
院長の古田隆久は、日本消化器内視鏡学会の専門医であるだけでなく指導医であり、これまで指導的立場で内視鏡診療に携わってきました。
多くの症例を経験し、また、多くの微細な病変を発見・診断し、良性疾患から悪性疾患の早期診断に努めてきました。
これまでの経験に加えて 新しい内視鏡機器を用いることで従来より質の高い内視鏡検査を実施しております。
高いレベルの専門病院と遜色ない検査ができると自負しております。
AI補助診断機能付きの内視鏡検査システムで検査します。
当院の内視鏡システムは、2022年10月の時点で、フジノン社製の最上位機種の内視鏡検査システムを導入しております。
光源は同社最上位機種のELUXEO 7000システムを導入。
上部消化管検査用のスコープは新しいCMOSセンサー搭載したEG-840Nを導入しており、このスコープの導入は静岡県西部地区での第1号でした。
2022年12月よりAI内視鏡診断支援ソフトウェア(CAD EYE)「EW10-EG01」を導入し、より見落としの少ない内視鏡検査が可能となりました。
これまで多くの早期食道がん、胃がんを早期発見してきましたが、それに過信することなく、新しい内視鏡システムを導入することで、より精度の高い検査が可能となりました。
食道や胃で腫瘍性変化を検出
下部消化管検査用のスコープも拡大観察可能なEC-760Z-V/Mを導入しており、精密な診断をしております。
こちらもAI診断のCAD EYE「EW10-EC02」を導入しており、小さいポリープの見落としも少なく、より正確かつ確実な診断が可能となっております。
苦痛の少ない内視鏡検査
当院では、日本消化器内視鏡学会のガイドラインに従って適切に鎮静薬を適宜使用し、苦痛の少ない内視鏡検査に努めております。
お車で来院された場合には、鎮静薬の使用を控えさせていただきますが、鎮静薬の使用の有無にかかわらず愛護的な内視鏡操作をしますので、鎮静薬を使用しなくても検査可能です。
なお、お車を置いていっていただければ、鎮静薬は使用可能です。
土曜日も内視鏡検査を実施
平日はお休みをとりにくい方もお気軽に検査を受けやすいように土曜日も検査を行っています。
お仕事等で土曜日しか来院できない方はぜひご相談ください。
内視鏡検査をご希望の方はまずはお電話ください。
TEL:0538-31-4105
定期的な内視鏡検査を受けることのメリット
- 胃内視鏡検査では、咽喉頭、食道、胃、十二指腸に悪性腫瘍ができていないかを検査することができます。また、胃がんの原因であるピロリ菌感染の有無もわかります。感染していれば、除菌療法につなげることができます。大腸内視鏡検査では、ポリープがあれば小さなものでも可及的に切除しますので、将来の大腸癌のリスクを減らすことが可能です。
- 定期的に検査をうけることが病気の早期発見につながります。
- 初めての内視鏡検査でがんが発見されなければ、その方は、胃内視鏡検査を毎年、大腸内視鏡検査の場合は2~3年毎に受けていただければ、癌で命が脅かされることはありません。
つまり、今年の検査でがんが発見されなければ、次回の検査で新たにがんが見つかったとしても、それは早期がんの状態でしか見つかりません。
早期発見された消化管のがんの殆どは内視鏡下で切除可能です。
従って、不安なく検査も受けられると思います。 - 検査で異常がなければ、ご自身のみならず、ご家族にも安心してもらえます。
正常な上部消化管の参考画像
正常な下部消化管の参考画像
- 掲載している写真につきましては、無断転載・複製禁止とさせていただきます。よろしくお願いします。
胃カメラ検査(上部消化管内視鏡検査)について
胃カメラ検査(上部消化管内視鏡検査)は、咽喉頭から食道、胃、そして、十二指腸下行脚までの状態を観察する検査です。
当院は、消化器内視鏡専門医かつ指導医が、新しい検査機器を用いることで質の高い検査を提供しますので安心してご相談ください。
- 胸焼け、飲み込みにくい、胃もたれ、胃痛等の食道・胃・十二指腸に関連した症状がある方
- 最近食欲が低下した方、体重減少した方
- 便の色が黒っぽい方。血液検査で貧血を指摘された方
- 以前ピロリ菌の感染を指摘された方、除菌された方
- 検診の胃レントゲン検査(胃バリウム検査)で胃炎を含めて何らかの所見を指摘された方
- 35歳以上で2年間以上胃内視鏡検査を受けたことがない方
- 胃がんの家族歴や、ピロリ菌感染の家族歴がある方
- 胃がんや食道がんに不安のある方
- 抗血栓薬の内服を開始される方
- その他、医学的に検査が必要と考えられる方、検査を希望される方
胃カメラ検査の流れ
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検査の予約
当院受診時に、内視鏡検査の適応が認められた場合には、内視鏡検査の予約をします。
予約にあたっては同意書に署名していただき、看護師から検査についての説明があります。
必要に応じて血液検査をさせていただきます。
初診で胃カメラ検査実施希望の場合には、お電話でお問い合わせください。
空いている検査枠で予約いたします。また、その際、お願い事項・注意事項をご説明いたします。 -
事前の問診
これまでの内視鏡検査の有無や、ピロリ菌検査や除菌の有無等につき問診させていただきます。
持病や常用薬についてもお伺いします。 -
検査前日
検査の前日は消化の良い食べ物を午後9時までに済ませてください。それ以降は絶食となります。
水やお茶は摂取していただいて構いません。
脱水にならないようにお願いします。 -
検査当日
朝食は食べずにご来院ください。水分は可能ですのでのどが乾かないようにお水やお茶を摂取してください。
常用薬のある方は
常用薬のある方は診察時に指示した通りに服薬・休薬ください。
抗凝固薬など一部の薬によっては内服したお時間をお伺いすることがあります。
鎮静薬を使用しての検査を希望する方は検査後、車やバイク、自転車などの運転ができませんので、来院方法にはご注意ください。
検査当日の流れ
- 順番に、スタッフが前処置のためにお声がけします。
- 前処置は前処置エリアで行います。
- 消泡剤入りの水(胃の中の泡を落とす作用があるお水)を服用していただきます。
- 鼻からの内視鏡検査では、鼻の麻酔(局所麻酔)をします。口から検査の場合には、のどの麻酔(局所麻酔)をします。
- のどや鼻の麻酔が終わりましたら、内視鏡室にご案内いたします。
- ご自分のマスクは外していただきポケット等にしまっていただき、クリニックで用意したマスクをつけていただきます。
- 検査台では、体の左側を下にして横になります。
- できるだけリラックスした状態となるよう、ベルトを緩め、メガネや入れ歯ははずしてください。
- 口からの検査の場合には、マウスピースをくわえていただきます。
- 血圧や心拍数、酸素飽和度をモニターする機器を装着し、測定します。測定値に問題ない場合、眠る薬をご希望の方には注射をします。
- 鼻、もしくは、口から内視鏡を挿入し、食道、胃、十二指腸の観察を行います。
- 所見に応じて、組織検査をしたり、胃液を吸引したり、色素を散布したりします。
- 検査終了後、鎮痛剤・鎮静剤を使用した方は、1時間ほど安静が必要になります。安静解除後に検査結果の説明をします。
- 眠くなるお薬を使った場合には、ご自身での車の運転は翌朝まで控えてもらいます。
- 鎮痛剤・鎮静剤を使用していない方は、検査後に検査結果の説明をいたします。説明後すぐにお帰りいただけます。
大腸カメラ検査(下部消化管内視鏡検査)について
下部消化管内視鏡検査(大腸カメラ)は、回腸末端部から結腸、直腸、そして肛門の状態を観察する検査です。
腹痛、下痢、便秘、血便などの原因となる大腸ポリープや炎症性腸疾患、大腸がんを発見できます。
大腸ポリープは放置しておくと大腸がんへと悪性化してしまうことがあるので、定期的に検査を受けて早期発見することが重要です。切除可能なポリープについては内視鏡検査中に切除することができます。
ただし、ポリープの進行度やサイズなどによって当院で切除が難しい場合には連携している病院をご紹介させていただきます。
大腸ポリープの切除例
- 掲載している写真につきましては、無断転載・複製禁止とさせていただきます。よろしくお願いします。
下痢や便秘等の便通異常がある。
- 便が細くなった。
- 腹痛が続く、繰り返している。
- 便潜血検査で陽性であった
- 血便がある
- 以前大腸ポリープを指摘されたことがある
- がんになったことがある
- 体重が減少した
- 大腸がんになった血縁者がいる。特に50歳以下での大腸がんの方が身近にいらっしゃる場合にはご相談ください
- 抗血栓薬の内服を開始される方
- その他、医学的に検査が必要と考えられる方、検査を希望される方
大腸内視鏡検査の前処置について
大腸にはいつも便が充満しております。
それを完全にきれいに洗い流さないと、大腸粘膜の観察はしっかりできません。
大腸の洗浄が不十分であると、腸の中は濁った液やドロドロになった便がいっぱいでよく見えず、観察が不十分なだけではなく、内視鏡の挿入がとても難しくなり、危険なこともあります。
従って、前処置が不十分の場合には、検査を中止することもあります。
腸管洗浄液を全部飲みきるのは大変かもしれませんが、質の高い検査、安全な検査をするために、ご協力をお願いします。
大腸カメラ検査の流れ
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検査の予約
当院受診時に、大腸内視鏡検査の適応が認められた場合には、検査の予約をします。予約にあたっては同意書に署名していただき、看護師から検査についての説明があります。必要に応じて血液検査をさせていただきます。
初診で大腸内視鏡検査をすることは緊急の場合以外はありません。前処置を含めて事前のご説明が必要なため、一度受診していただいております。受診は、通常の受診と同じでお電話(0538-31-4105)かWEBからご予約いただきます。 -
検査前日
検査の前日は低残渣食など消化の良い食べ物(素うどんや白粥など)を早めに済ませてください(21時まで)。食後に水やお茶は摂取していただいて構いません。常用薬のある方は診察時に指示した通りに服薬・休薬ください。就眠前に、下剤を多目のお水で内服してください。
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検査当日
前日のお薬の効果で排便があると思います。排便後、朝食は食べずに来院してください。なお、水分の摂取は可能です。常用薬のある方は診察時に指示した通りに服薬・休薬ください。
鎮静剤を使用しての検査を希望する方は検査後、車やバイク、自転車などの運転ができませんので、来院方法にはご注意ください。
また、できるだけ楽な服装でお越しください。来院されましたら、スタッフが前処置用の個室に案内します。準備でき次第腸管洗浄液の内服を開始します。
腸管洗浄液の服用について
- 腸管洗浄液をコップに入れて、1杯(180ml)を10~15分かけてゆっくり飲んでください。
- 腸管洗浄液を飲んだら、その半分くらいの量のご用意いただいた水、またはお茶を必ず飲んでください。
お水をお忘れの場合には、500mlのペットボトル入りのお茶を100円でお渡しします。 - 前処置室には椅子をご用意しておりますが、じっと座って飲むのではなく、途中で立って歩いたりするなど体を動かしたりすると、腸管洗浄液の流れがよくなります。
- 洗浄液と水分を飲んでいくと便の状態が固形→泥状→液状(おまじり)と変化し最終的には透明感のある液体になります。
- 便の状態をスタッフが確認します。十分きれいになったと判断できたら大腸内視鏡検査可能ですので、それ以上の腸管洗浄液の服用は不要となります。
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検査前の準備
- クリニックで用意した検査着に着替えていただきます。
- 眠って検査を行うことを希望される場合には、点滴をします。
- 順番になったら、検査室にご案内いたします。
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検査の実施
- 盲腸まで挿入後は、回腸末端を確認後、腸管に炭酸ガスを用いて拡張させて、引き抜きながら大腸を観察します。
- 肛門から内視鏡を挿入し、大腸の観察を行います。
何らかの病変を認めた場合には、処置をします
- 小さいポリープ等(早期の大腸がん、腺腫等)
→内視鏡切除→切除標本の病理結果で対応 - 炎症性の病変
→組織の生検、便の培養等 適宜
病院での切除が必要な大きなポリープや手術が必要な場合には、連携病院に紹介する手続きを行います。
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検査終了後
眠くなるお薬を使用した場合には、効果が弱まるまで処置室1で休んでいただきます。
すべての検査終了後、順番に、担当医より検査画像を見ながら、結果の説明があります。